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第1期 第13回医鍼連携研修

第1期 第13回医鍼連携研修を下記要領にて開催しました。
会場:東京大学医学部附属病院 中央診療棟2 7階中会議室
日時:2019年7月21日(日)9:30~16:50
カリキュラム:臨床各論共通テーマ…睡眠障害/東洋医学的な考え方についての系統的な講義…中医鍼灸 問診、経絡治療 鍉鍼/現代鍼灸 線維筋痛症における睡眠障害

中医鍼灸

中医鍼灸ー刺鍼方向について吉田先生の指導を受ける研修生
中医鍼灸ー刺鍼方向について吉田先生の指導を受ける研修生

前半は中医鍼灸カルテを見ながら問診項目の中医的意味についての講義です。
睡眠、頭部、五官、咽喉、胸部、腹部、二便の問診とその意味、など、教科書に載っていない臨床についても含めての説明がありました。

後半は不眠についての各論です。不眠に対する中医学的鍼灸の病因病機である心神不寧の説明、「神」についてなどのお話があり、使用穴と鍼の方向の説明しながらの刺鍼デモの後に、ペア実習で刺鍼しました。横田先生、吉田先生が会場を巡回し研修生の質問に答えたり刺鍼方法の指導をしてくださいました。

経絡治療

経絡治療ー相澤先生による後頭部への鍉鍼のデモ
経絡治療ー相澤先生による後頭部への鍉鍼のデモ

各論は不眠、実習は鍉鍼の使い方がテーマでした。
鍉鍼は小児や、長期臥床の患者さんに痛みが少なく治療ができる技術です。また、肩こり・頸の硬さに対しても鍉鍼が有効なことの説明がありました。

相澤先生より、鍉鍼の様々な使い方のデモがありました。経穴、経絡への使い方、身体の各部分への使い方、特に神経血管が集まっている頸への効果的な使い方など、様々な鍉鍼の使用法のバリエーションを見せていただきました。実習ではそれぞれのペアがお互い鍉鍼での施術をしたり受けたりして、圧や感覚などを確認していました。

現代医学

現代医学ー津田医師による睡眠障害の講義風景
現代医学ー津田医師による睡眠障害の講義風景

現代医学では、不眠症、概日リズム障害、ナルコレプシー、周期性四肢運動障害、夜驚症、睡眠時遊行症、睡眠中の脚の攣り、小児の睡眠障害(就寝への抵抗、夜間覚醒)、入院による睡眠障害、睡眠時無呼吸症(閉塞性・中枢性・小児)についての解説がありました。

特に鍼灸の現場で見ることも多い不眠症では、概要、睡眠と年齢の関係や、原因、薬物、医師による介入が必要な不眠症、赤旗徴候、医師の診断、検査、治療について、津田先生より詳細な講義がありました。

現代鍼灸

現代鍼灸ー小糸先生と、パルスの解説をうける研修生
現代鍼灸ー小糸先生と、パルスの解説をうける研修生

今回は東大病院リハビリテーション部鍼灸部門の小糸康治先生より、線維筋痛症における睡眠障害の講義がありました。

睡眠障害と深い関わりがある線維筋痛症についての各論、鍼灸治療のエビデンス、鍼灸治療法と効果についての説明があり、線維筋痛症とはご本人が気づかず鍼灸治療に来られている患者さんがいるであろうことがわかりました。

実習では、先生が各実習ペアを周って鍼灸治療においてのキモの説明をされながらの指導がありました。